歴史的思考力と、その教育指導の困難
歴史学習が知識詰め込み・暗記である理由
みなさんは、歴史学習といえば「暗記」「覚えることがいっぱい」という印象しか持っていないと思います。
それは、従来の歴史授業が、基本的なことしか教えていなかったからです。
「基本」というのは、正直、退屈なものです。それを各単元、えんえんと授業されるのですから、無味乾燥な知識詰め込みと化してしまいます。
これは、私がアップしている動画です。
当ブログの基本方針
現在、各学校で実際に使われている歴史教科書を参考にして、歴史授業の目指すべき真の姿をみなさんにご覧いただきます。
学校の生徒さんや受験生の皆さんだけでなく、歴史に興味があるが学習が難しいと感じる方にも、とても有益な情報だと思います。
ブログ主の私が目指す歴史授業の真の姿とは、歴史的思考力を日常的に養うことができる授業を指します。
歴史的思考力とは
山梨大学の杉田吏先生によれば、歴史的思考力とは、
「 歴史的事象の意味を追究する力、 歴史的事象を批判的に考える力 、歴史を現代とのつながりの中で考え未来を見通す力 」
とされます。つまり、追究・批判・現代が歴史的思考力の基本であると。
このことは近年盛んにいわれ教科名も「歴史探究」などと変更されていますが、実はそもそもこれは歴史学習の普通のスタンスなのです。
学習している人は、現代に生きている人です。その時代にタイムスリップして、その時代を体感している人ではありません。
ゆえに、現代人が歴史を学習するときは、しぜんに上記の3つのスタンスになります。
歴史的思考力を養う授業に四苦八苦する全国の教師達
ところが、現実の教育現場はこの指導方法に悩んでいます。
「討論」「質問」形式を導入するのが、一般的です。
しかし、そういう授業は日常的なものでなく、週1回、あるいは月1回という特集的なものになりがちです。
また、そもそも前提となる基礎知識(現代知識も含めて)がないのに討論しても、意味がありません。
さらに、そういう特集的な授業は教科書を無視しがちです。大学や高校の先生たちが工夫して執筆してくれているのに、もったいないです。
実は、日常の学習や授業で歴史的思考力は容易に養える
私が提唱するやり方であれば、特集を組んだり討論をしなくても、歴史的思考力を容易に養うことができます。
学習や授業の進め方は、次の通りです。
歴史の教科書で
1 単元の時代を特定する
2 単元内容のキーワードを把握する
3 キーワードに関連した言葉を次々に連想して思考を広げる
この中でメインテーマは、3です。
1と2は、学習者の事前学習(予習)で済ませておきます。
具体的な方法を伝授します。
1の時代の特定は、単元の冒頭文か、文中に出てくる時代を表す語句を、発見します。
2のキーワード把握は、文中に繰り返し出てくる語句を発見します。それを抽出し、その語句で作った文が、単元の要旨文となります。
3の連想作業は、教科書に載っている事柄をメインソースとし、自分が他に持っている知識をサブソースとします。
教師が黒板に書く内容は、1の時代と、3の歴史的思考力内容となります。
この2こそ、従来の歴史授業のメイン黒板内容でした。
いや正確にいえば、従来の歴史授業は単元のキーワードを正確に把握せず、太いゴシック字で印刷されたいわゆる歴史用語や固有名詞をメイン内容としていました。
なお、「繰り返し出てくる言葉」がなぜキーワードといえるのか、という疑問があることでしょう。
これは、教科書執筆者の心理を考えてのことです。大事なことは、必ず2回以上書くからです。
下の動画は、最近私がyou tubeに投稿したものです。
世界史の歴史的思考学習法を、スライド式ラジオ講座として解説しています。参考までに。
ブログ主である私のプロフィール
私は、元教員です。
かつての私も、いわゆる知識偏重の授業をしていました。
教員を辞めてから大いに反省し、歴史学習・授業の理想を追い求め、このようなブログを作った次第です。
できれば、このブログの内容の成果を教育現場で発揮したいところですが、残念ながらそういう機会に今のところ巡り合えていません。
ぜひとも全国、いや世界じゅうの、歴史に興味関心のある方々に知っていただきたく、ブログで発表していきます。
また、上記の通り、You tubeでも啓発活動を始めました。

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